ループフェンス落石対策

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  • 構造と特徴
  • 設置形態
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高エネルギー吸収型落石防護柵

大きなエネルギー吸収しようとすれば防護柵の変位を大きく許容しなければなりません。しかし、これでは防護柵の設置位置が大きく制限されてしまいます。
高エネルギー吸収型落石防護柵ループフェンスは、大きなエネルギー吸収能力を持ちながら落石補足時の変位が小さい変位制御型落石防護柵です。

認定
NETIS登録番号 SK-020001-VE(活用促進技術)<掲載期間終了>
特長

■ シンプルな構造でありながら大きなエネルギー吸収が可能
■ ワイヤロープをループ状に配置したことで落石補足時の変位量を制御
■ 特殊バネ鋼を用いた緩衝装置はトルク管理が不要
■ 各スパンが独立した構造のためメンテナンスが容易
■ 現場条件に合わせて様々な基礎形状を選択可能
■ 国土交通省新技術提供システム(NETIS)
登録番号 SK-020001-VE(活用促進技術)
<掲載期間終了>■ 落石対策便覧(2017年12月改訂)対応製品

規格と性能

ループフェンスの各タイプの対応エネルギーは以下の通りです。

タイプ / 対応エネルギー / 支柱仕様
LP150 / 160kJ / φ114.3mm
LP250 / 255kJ / φ216.3mm
LP500 / 503kJ / φ216.3mm
LP750 / 753kJ / φ267.4mm
LP1000 / 1004kJ / φ267.4mm
LP1250 / 1255kJ / φ267.4mm
LP1500 / 1506kJ / φ267.4mm

納入実績

全国地方自治体

全体構造

大きなエネルギー吸収しようとすれば防護柵の変位を大きく許容しなければなりません。しかし、これでは防護柵の設置位置が大きく制限されてしまいます。
高エネルギー吸収型落石防護柵ループフェンスは、大きなエネルギー吸収能力を持ちながら落石補足時の変位が小さい変位制御型落石防護柵です。

部品・部材
  • 支柱

  • 支柱

  • 支柱

  • 支柱

1. 支柱

鋼管内に鉄筋を円形に配置し、コンクリートを充填し固化させた複合部材「コンクリート充填鋼管」です。このように製作した支柱は、鋼管の耐力低下の原因となる局部座屈を防ぐとともに、鋼管による拘束力がコンクリートに3軸応力状態を形成させ、また引張側鉄筋の効果から全体の耐力および靭性の上昇をもたらします。

2. 緩衝装置

ワイヤロープに摩擦を伴ったスリップを起こすことで、落石の衝撃を緩和しながらエネルギーを吸収する部品です。緩衝装置は隣接する2本の支柱に巻き付けたワイヤロープ両端の重合部を折り返した鋼板と、狭持した鋼板により生じる2つの空間にワイヤロープを挿通してボルト・ナットにて締付けます。

ループ効果

・ループフェンスは1本のワイヤロープを隣接する2本の支柱に巻き付けて環状とし、その重合箇所に緩衝装置を取り付けて固定しています。ワイヤロープをループ状に巻くことにより、同じスリップ長でもロープの張出を小さく抑えることができます。
⇒道路際の設置に最適


・1本のロープに1組の緩衝装置でOKです。
⇒経済性、施工性の向上


・山側および谷側のワイヤロープを形成するので、ロープ間隔を実質的に狭くし本数を2倍にする効果をもたらします。
⇒落石が高速で突入するケースでの突抜防止

設置形態

現場状況に応じ最適な設置形態を選ぶことが可能です。
設置形態は大きく分けて「擁壁上」および「地山・斜面上」の2種類です。

  • 擁壁上設置

  • 擁壁上設置(増設)

  • 地山・斜面上設置

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